木部のあく抜き
- 投稿日:2022年 6月 2日
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玄関庇の上裏面の木部の灰汁洗いをしました。
木材を単純にペンキで塗りつぶすと、木目がなくなりせっかくの木の風合いが消えて
つまらなくなってしまいますので、そのような場合は以下の方法があります。
①透明のクリヤーを塗る
②浸透性の木材保護塗料を塗る(木目は消えません)
但し、すでにペンキで塗ってある場合は、②浸透性の木材保護塗料は使えません。
弊社の場合、この2つが大体のパターンですが、今回のような白木
(過去に何も着色していない)の場合は透明の保護剤を塗る仕上げもあります。
因みに①クリヤー塗装は(特に日当たりの良い場所では)紫外線による経年劣化で、
クリヤーがポロポロ剥がれてくる場合があり、そうなると保護性能が低下するだけ
でなく、見た目も悪くなります。
このような場合は、日焼けやカビなどで黒ずんだりすすけたりした木材を
一度きれいに白木の状態に戻して(あく抜きして)から最後に透明の保護剤
を塗るとよりきれいに仕上がります。
3種類(薬剤) + 1種類(保護剤)の合計4工程になり、かなり手間がかかりますが
すすけていた木材が元のきれいな色に近づいていくのを見ると、かなり気持ちがいいです。
また、それぞれの工程であまり効果が見られない場合は、場合によっては同じ工程を
(時には薬剤の希釈率を変えながら)2回行う場合もあります。
それぞれの薬剤の効果の度合いに関しては、実際に行ってみないと分かりません。
実際の写真
※左半分が何もしていない部分、右半分があく抜きをした部分
これはまだ、最後の保護塗料(透明)を塗っていない状態です