建物劣化診断 劣化の種類

  • 投稿日:2020年 6月25日
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先日行った住宅の劣化診断の様子です。
外壁の素材は窯業系サイディング材です。

壁は全体的にチョーキングが起こっていました。
チョーキングは紫外線で塗膜表面が劣化、粉化する劣化症状です。従って日の当たるところほど
起こりやすいです。
このような症状がみられる場合は、紫外線に強い塗料をお勧めしています。現場調査劣化箇所 (2).JPG


窯業系サイディング壁の板間目地のシーリング材がかなり劣化しておりました。(赤丸内)
このような場合は、一旦既存のシーリング材を撤去して、新たにシーリングを充填します。
※サイディングの住宅の塗替えの場合は、通常シーリング材は全て打替えを塗装工事と併せて行う
ことをお勧めしています。
現場調査劣化箇所 (修正1).jpg

完全にシーリング材が切れて、下地のバックアップ材のスポンジが見えてしまっています。
これは早めの補修が必要です。
現場調査劣化箇所 (修正2).jpg



これは給湯器か何か設備機器の取り外した跡ですが、補修に使用されているシーリング材が
「シリコーン系シーリング」です。このシーリング材は通常上に塗装をすると、塗料が
はじいてしまい、うまく塗ることができません。ここだけ専用の特別な下塗り材を塗る
必要があります。
現場調査劣化箇所 (3).JPG

まだまだチェックした項目は他にもありました。
このように細かくチェックすることで初めて劣化具合にしっかり見合った補修工法の選定、
塗料の選定ができ、根拠のあるお見積もりが出来上がります。見落としによる追加工事も発生
しにくくなります。
たださっと見ただけでは何か重要な事を見落としかねませんし、大したご提案もできません。
外壁塗装 プロタイムズ 小山市