住宅塗装レポート78 野木町の住宅塗装
- 投稿日:2017年 3月31日
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こちらは現在塗装工事進行中の住宅です。
壁にくっついている「幕板」ですが、高圧水洗浄によって弱くなった部分が削り取れてしまいました。
経年劣化で、素材自体が痛んでいたようです。
痛んだ部分はベランダ手摺壁廻りだけでしたので、ここの部分だけ塗装ではなく貼り替えることにしました。
すでに弱っていたようで、高圧水洗浄で表面が荒れてしまいました。
幕板を撤去したところ
このような幕板は通常裏面は無塗装です。何の保護もされていませんので、塗装されている面に比べ、水分の影響を受けやすくなります。(吸水しやすい)裏面から水分を吸収すると幕板自体が腐食します。
ですので、下の写真のように、この赤線の部分(幕板の上面と壁面の取り合い部分)にたっぷりシーリングを塗ることにより壁伝いに幕板裏面への雨水の侵入を予防する処理が重要です。しかし、多く住宅を見てきましたが、ほとんどの場合(少なくとも新築時には)、十分なシールがなされていません。よって、このような場合10年以上経過した住宅では、ほとんどのケースでシーリングが劣化し、その役目を果たせていません。(※幕板は止め釘周りなどからも水が侵入する場合があります。)
撤去した幕板の裏面状況
このように素地むき出しの状況になっています。
板幅の1/3程度に雨染み跡がうっすら見られます。