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住宅塗装レポート133

  • 投稿日:2023年 5月11日
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こちらは前回アップした住宅の完成写真です。
T様邸施工後1.JPEG


下の写真は施工中の状況ですが、この写真の部分の塗膜がかなり剥がれておりましたので、高圧水洗浄とケレン作業で出来る限り既存の弱い塗膜をはがしました。茶色の部分が既存の塗膜ですので、ほとんどはがしてしまいました。

そもそも剥がれた原因は端的に言えば、下地の素材に合わない塗料(下塗材)を選定したか、あるいは下塗り材自体が塗っていなかったかのどちらかだと思われます。

この部分は「塩ビ鋼板」と言われる素材ですので、ただの鋼板(トタン)と違い、専用の下塗り材を塗るなど適切な塗料を塗らないと早期に不具合が生じます。
パラペット高圧水洗浄後 (3).jpg 
   

施工完了
T様邸施工後2.JPEG

住宅塗装レポート132


現在施工中の現場です。
こちらの写真をご覧ください。
施工前の写真です。(まだ高圧水洗浄もしておりません。)
下地の鋼板表面の塗膜があちこち剥がれております。
パラペット高圧水洗浄前3.jpg

 一般的に塗膜が剥がれる原因はいくつかありますが、今回考えられる原因は「塗料選定ミス」と思われます。

 この部分の素材は鉄板ですがトタンのようなものとはちょっと違い、表面にポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした「塩ビ鋼板」などと呼ばれているものです。
 塩ビ鋼板表面のビニール部分には可塑剤と言われる添加剤(物質を柔らかくする添加剤)が含まれております。可塑剤はその上に塗った塗料にまで染み出し、塗料が硬貨不良を起こしてしまい、長期にわたり塗装表面がベタベタした状態になってしまいます。そして埃やごみが付着し汚くなります。最終的には硬化不良を起こしているので、下地との密着性が無い為はがれてしまいます。剥がれた部分をよく見ると下塗りに一般的な金属用の錆止塗料(赤さび色に見えている部分)を使用したものと思われます。

 このような塩ビ鋼板の場合は専用の仕上塗料もしくは専用の下塗り材を選定する必要があります。

(専用仕上げ材の商品例)
軟質塩ビコートSi.pdf

(専用下塗り材の商品例)
ニッペ 塩ビゾルウレタンプライマー.pdf


このように下地の種類を事前に見極め、それと相性が良い塗料を選定しないと、どんなに良い塗料を規定量しっかり塗ったとしても結局不具合を起こしてしまいます。全く意味がありません。

弊社ではお見積もりの前に「外装劣化診断」を行っておりますが、それは単に建物の劣化状態をチェックしているだけではなく、部位ごとに素材の種類のチェックもしっかりと行っております。それで初めて適切な下地処理の方法や塗料の選定が可能になります。



この度「感謝状」をいただきました!!


昨年、栃木県立栃木高等学校の講堂の塗装をさせていただきました。
こちらの講堂は文化庁の登録有形文化財に指定されている建物です。

(講堂 塗装完了写真)
栃木高校講堂完成写真.JPG

そして令和5年3月24日に「栃木高校登録有形文化財修繕完了セレモニー」にご紹介いただきました。
感謝状と生徒会長からの謝辞の言葉をいただき、大変困難な塗装作業でしたが本当にやって良かったと
心から思いました。

栃木高校感謝状.jpg

このような地元に密着した事業活動を誠実に行い、これからもこの技術や経験を広く地元の皆まさにご提供したいと思います。


(講堂詳細/出典:栃木高等学校様資料より)
講堂紹介文.jpg

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外壁塗装 プロタイムズ 小山市